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各酵素項目のJSCC標準化対応法への移行率を示す。
AST、ALTは第1回サーベイから75%程度の高い採用率であったが第21回以降では95%以上である(ドライケムグループを含むとほぼ100%の採用である)。CKは75%〜80%程度でほぼ横ばいであったが第29回以降は100%近い採用である。γGT、ALPは、第1回サーベイでは50%程度の採用率であったが、現在は100%の採用率である。γTは第14回以降75〜80%の採用率であり、第31回サーベイではほぼ100%の採用である。LDは第6回からJSCC対応法での施設のみ評価対象にしていたが、その後、多くの施設に賛同いただき第21回サーベイでは、2施設以外は全てJSCC法の採用となっていたが、第31回サーベイからは残り2施設もJSCC法の採用を実施している。1998年より酵素項目の標準液(ERM)が市販されてから急速に施設間差が是正され、酵素項目の標準化が浸透したことは検査の信頼性に大きく向上したものと考える。特に最近の医療では病診連携のみでなく、病院を受診される人々がセカンドオピニオンの意識を持つことで各病院の検査結果の差がさらに改善される必要が生じてくると考える。



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